環境配慮型多電源標識車

最適な電源を自動判断。長時間でも安定した電源供給が可能

標識車とは

・標識車とは、道路の工事や事故後の復旧作業、清掃などで車線規制をする際に荷台に取り付けた ”標識装置” で通行車両に規制を知らせるための工事車両です。

字幕がクルクル動いて、矢印や文字情報を表示している装置が ”標識装置” です。(2倍速での様子)

標識装置について

・標識装置は、黄色警光灯、回転幕タイプの標識板、LED式の標識板などが組み込まれいます。そしてこれらが表示や点灯の際に電気を使用します。

・また万が一、作業中に表示が消えてしまうと大きな事故につながるため、常に標識装置を点灯点滅させ続ける必要があります。

夜間はもとより日中の作業もあるので、様々な場面でハッキリとした視認が可能な高輝度仕様。

標識車の課題

・通常の標識車は、標識装置の点灯点滅のために、車両エンジンの ”アイドリング” で発電した電力を使用しています。

・長時間のアイドリングは、CO2排出や騒音の問題といった周辺環境への悪影響に加え、ディーゼル微粒子捕集フィルター(DPF等)の詰まりや、エンジン負担による車両の短寿命化などのデメリットがあります。


環境を配慮する「ハイブリッド電源システム」

・これらの課題を解決するために当社では2016年に 「ハイブリッド電源システム」 を開発しました! そしてこれを搭載した標識車が ”環境配慮型多電源標識車” です。

・ハイブリッド電源システムは、標識に電力を供給する専用バッテリーと発電機を備え、それらの電源を自動制御するシステムを搭載しているのが特徴です。

・エンジンを止めても電力を確保できるため、アイドリングによるCO2排出量や騒音が大幅に抑えられ、環境に配慮したサステナブルでエコロジーな標識車です。

環境配慮型多電源標識車の外観様子。制御装置(黄色い箱)と発電機(白色)を荷台に搭載しているのが特徴です。

サイドビュー。ハイブリッド電源システムはコンパクトなため、荷台に余裕があるのが伺えます。


ハイブリッド電源システムの仕組み

・ハイブリッド電源システムをオンにしてエンジンを切ると、自動的に標識専用バッテリーから標識装置に電力が供給されます。

・標識専用バッテリーの残量が0%に近付くと、今度は自動でディーゼル発電機が起動し、標識装置への給電と標識専用バッテリーの充電を同時に行います。

・標識専用バッテリーが約80%まで充電されると、ディーゼル発電機が自動的に止まり、給電は標識専用バッテリーに戻ります。

・万が一、標識用バッテリーとディーゼル発電機の両方に異常が発生した場合は、車両のエンジンが自動的に起動して給電を継続するため、標識装置への給電が途切れることはありません。

・これまでにも、標識専用バッテリーや発電機だけを載せた車両はありましたが、電源の切替に手間がかかったり、操作が複雑だったりと、作業員の負担になっていました。ハイブリッド電源システムの開発によって、様々な課題が解消されました。

ハイブリッド電源システムの概要図です。

制御装置と標識専用バッテリー

・制御装置の上部には、ハイブリッド電源システムの制御盤(=頭脳)を搭載しています。3つの電源(=多電源)をバランス良くコントロールする性能の高さはもとより、システムの故障しにくさや、安全性も重視して開発しました。

・下部には、標識専用バッテリーを格納しています。標識装置の高輝度発光にも耐えられる高性能バッテリーを採用し、繰り返しの放充電に強く、一般のAC100V電源から直接充電することも可能です。

制御装置の中身はこのようになっています。

超低騒音型ディーゼル発電機

・排気量320ccと小型ながらも、車両のエンジンに比べて発電時の騒音やCO2排出量を大きく抑えられます。

・車両と同じディーゼル燃料の発電機を採用したことにより、発電機の燃料は車両の燃料タンクから自動給油が可能となり、燃料切れを気にすることなく長時間発電が可能です。

超低騒音型ディーゼル発電機です。燃料は車両の燃料タンクと共有しています。

コードリール充電器

・スマートフォンのように一般商用電源(AC100V)に差し込むことで、標識専用バッテリーへの充電や、標識装置への直接給電をする際に使用します。

・コンセントに差し込むだけで充電可能な超簡単仕様です。さらに標識装置へ直接給電もできるので、発電機やエンジンを一切使わずに標識を表示し続けることも可能です。より環境にやさしく、より燃料コストを大きく抑え、さらには車両寿命も延ばせられるサステナブルでエコロジーなシステムです。

コードリール充電器です。コンセントに差し込むだけで使用可能です。

仕様

・車両寸法    : 全長6,880mm×全幅2,260mm×全高3,320mm

・制御装置サイズ : 全長650mm×全幅850mm×全高1,000mm

・専用バッテリー : DC24V、商用電源(AC100V)にて充電可能

・発動発電機   : AC100V、防音型、燃料は車両燃料から共有

※制御装置サイズ、専用バッテリーの種類等は、搭載条件により変更可能