トンネル換気設備

トンネル内では、通行車両から出る排気ガスを換気し、視界状況(透過率)を確保することが重要です。万が一トンネル内で火災が発生した際には、排煙設備として煙を外部に排出する役割も持っています。トンネル換気ファンを安定稼働させるため、換気ファンおよび各種計測装置の定期点検を実施し、異常や損傷などがあった場合は原因の調査・分析を行って補修を行います。


写真:直径3m程度の軸流ファンをもって、外部の空気を取り入れ、トンネル内の空気を外部へ吐き出す機器。これらの精度維持のため、点検及び補修を行っている。除塵装置や設硝設備等の排気浄化設備を設置している場所もある。 コーナーベーンの点検・補修 風向風速計定期点検 CO計精密点検 煙霧透過率(VI)計定期検査

トンネル換気ファン

トンネル換気ファンとは、トンネルの換気所内部に設置された大型機器で、直径約3mの軸流ファンを用いて外部から空気を取り入れ、トンネル内の空気を排出します。周辺環境に応じて除塵装置や脱硝設備など空気を浄化する設備を設置している場所もあります。

トンネル換気ファン(送風機)

トンネル換気ファン(排風機)

トンネル換気ファン分解整備状況

電気集塵機

電気集塵機 高圧洗浄状況

低濃度脱硝装置

低濃度脱硝装置 システム調整

ジェットファン設備の点検

ジェットファンは空気の循環を促す装置で、トンネル上部に設置されている大型機器です。設備を効率よく点検するために、ジェットファン点検車(トンネル内の急勾配や地上高に対応した大型荷台昇降式作業車)を開発し、設備の点検や取付け・取外し作業を行っています。

ジェットファン設備

ジェットファン風量測定

ジェットファン点検車による設備点検

その他換気設備

コーナーベーン

トンネルミスト噴霧設備

煙霧透過率測定装置(VI計)

風向風速計(AV計)